【エアガン】東京マルイ「V10 ウルトラコンパクト」レビュー

概要


東京マルイの「V10 ウルトラコンパクト」がついに2019年12月23日に発売となりました。
コンパクトガバメントの分類になりますが、個人的には結構好きな奴です。

エアガンの特徴

《主な特徴》

  • 大口径シリンダー採用:直径15mmにもなるシリンダーに発射&ブローバック用のガスを充填。また、M45A1のブローバックエンジンをベースにしたブローバックエンジンを搭載。安定した実射性能と迫力あるブローバックを実現しました。
  • 個性的なVポート:コーンバレルに空けられた10個のポートと、大きくえぐられたスライドを再現。コンパクトながら迫力のあるスタイルになっています。
  • 本物のような質感:スライドとフレームには、手作業での念入りなパーティングライン処理と、側面とそれ以外とで質感が異なる2種類の表面仕上げを採用。本物のV10に施されている表面仕上げの違いを再現しています。
  • ノバック社正式承認のダイカスト製リアサイト:タクティカルサイトの至宝と評される、ノバックサイトの高い実用性が体感できます。
  • 別売マイクロプロサイト対応:スライドは、マイクロプロサイト(別売)が装着可能な専用設計。スライド後部のリアサイトを取り外せば、本製品付属のマウントベースを使ってマイクロプロサイトを取り付けることができます。
  • メタルノッチ・スペーサー:スライド内側の金属製パーツがスライドオープン時の負担を受け止め、スライドストップとノッチ部の削れや破損を防ぎます。
  • ダイカスト製マガジン:装弾数22発、薄型ながら冷えに強いダイカスト製のマガジンが付属しています。

東京マルイの製品ページより引用

実銃のV10ウルトラコンパクトについて

実銃のほうですが、こちらは米国の銃器メーカーであるSPRINGFIELD ARMORY社が開発したものになります。
1990年代半ばごろに開発・発売されたもので実銃の生産は2000年代前半にすでに終了しているそうです。

V10の名の通り、バレルに10個の穴が開いているのが大きな特徴。
この穴から発射ガスを上に出すことによりリコイルの軽減を狙ったものではあります。
とはいうものの実際にはバレルの短さや45口径という要因から大した反動抑制効果はなかったらしいです。

しかも、この穴の開いたところから燃焼ガスが噴き出すためいわゆる腰だめで撃った時に射手にガスが当たったり削られた金属片が隣にいる人に当たったりといろいろデメリットのほうが多かったらしいです。
なので射撃場専用って感じですかね。

外装


ジャン!こんな感じの外箱です。
なんか、おしゃれですねー。


ASGKとか18歳以上とか横にはいろいろ書いてあります。

開封


さて、開封です。
マガジンの鏡面仕上げがとても目立ちます。


銃本体。コンパクト感がたまりません。


V10の時代にはなかったのかもしれませんが、今仕様?としてマイクロプロサイトをつける用の専用マウントが付属しています。
まー、私は素のままがいいかな。なので使わずにしまっておきます。

細かく見ていく


では、細かく見ていきたいと思います。


まずは、左右の写真。
フラッシュが利きすぎたため刻印とかが見えなくなってしまっていますので注意。


ハンマー回り。
エキストラクターは別パーツで再現されているため、いい感じの造形になっています。
サイトはノバックタイプサイトですがホワイトポイントとかは入ってないみたいです。
写真では写っていませんがノバックの刻印も入っています。


スライド右側アップ。
側面はつるつるしていますが、スライドの上はざらざらした質感になっています。


スライド左側の刻印があり「V10 ULTRA COMPACT CAL .45」と書かれています。
スライドの質感は本当に綺麗。


スライド右側の刻印。
ASGKと東京マルイの刻印とダストカバー側面にはブラジル生産であることを示すFI BRAZILの刻印が入っています。
本来は、SPRINGFIELD ARMORYのメーカーとロゴマークが入っていますが、大人の都合で入っていません。


チャンバー刻印もちゃんとあり「CAL.45 DANGER EXHAUST PORTS READ MANUAL」と書いてあります。
ポート周りの穴はいろいろ危険だからマニュアル読んでねってことです。
刻印自体も結構凝った感じに仕上がっています。


V10の名になった10個の穴。特徴的でかっこいいですよねー。
わずかにショートリコイルします。


トリガー周り。フレームも下部がざらざらとした仕上げになっています。


グリップ部分。ビーバーテールと
グリップ部分の刻印は大人の都合で変な奴になっています。
「TとM」を組み合わせたマークで上と下に東京マルイと書いてあります。
まぁ、正直言ってダサい。


フレーム自体も継ぎ目もなく非常に綺麗。

通常分解


まぁ、ガバメントなのでいつものやり方で分解ができます。
ホップ調整もするにあたっても通常分解する必要があります。


スライド下部。スプリングが抜けかけているように見えますが、これが正常なようです。
さらに後ろに下げようとするとスプリングテンションが掛かるので2重になっているんでしょうね。


おなじみのホップダイヤル。
ちょい固めでったので使用していてずれることはないかと思います。


とりあえずバラバラ。バレルもそのまま前に引っ張れば取れますが、結構硬かったのでそっとしておきました。
全体的にタイトというかきっちりとした作りになっているような感じです。

スライドストップについて


スプリングのテンションが強いのか、スライドストップの解除がめちゃくちゃ硬いです。
結構強く押さないとだめでV10を保持したまま片手だと私の場合はまず無理なレベル。
マック堺さんの動画を見る感じだと、しばらく使っているとスライドストップの硬さはいい感じになってくるそうです。


ぱっとみ、フレームのプラ部分でスライドストップが引っかかっているように見えますが、内部の金属パーツ部分で実際はホールドオープンしているようです。
ここら辺は削れる心配はなさそうですが、結構タイトなので若干スライドの部分には削れそうな気はする。

実射


ということで、さっそく実射していきます。
届いたのが12月25日の夜ということでそこそこの気温。


室温は13度でした。結構厳しい条件。


BB弾をセットしていざ実射!
う~ん…冬とこの気温ってのはわかるんですが反動がいまいちな感じ。
VFCとマルイのグロック19を試し撃ちした時のようながつがつ来るものが感じられません。
さすがにこの季節は不利すぎますね。
連射するとスライドストップもかかりませんでしたし。

初速


続いて、初速を図ってみました。
使用する弾は0.2gのものを使いホップアップは最小位置にセットしました。
結果は下記の通りで大体0.3Jぐらいな感じ。

1 55.7
2 56
3 55.3
4 55
5 55.4

参考までに、真夏のVFCのグロック19が室温30℃湿度50%での実射時は最高75.0m/sでガス切れ直前で57.6m/sぐらい出ていました。
他のレビュー動画を見ると温めると70m/sぐらいまではいくようです。

不具合報告?

東京マルイのTwitterにスライド後端にクラックが入る不具合が報告されているようです。

最後に


時期的な物もあり、あんまりしっかりとした動作は出来ませんでしたがそこらへんはガスブローバックの宿命というやつですかね。
リコイルスプリング自体は強めなんで夏なんかにやっぱり楽しみたい一品です。
その他の本体の質感や見た目などは個人的には非常に満足な仕上がりになっています。
コンパクトな本体にずしっと来る重さが非常に魅力。そしてとにかく質感がいい!
好きなハンドガンだけあって、無事発売されてよかったかな~と思っています。

ちなみに、フロンティアの山中社長曰く2019年の入手を逃すと2020年3月ぐらいまで手に入らないとおっしゃっていたので気になる方は早めの入手を検討するといいかもしれません!

[amazonjs asin=”B0828FGCS3″ locale=”JP” title=”東京マルイ No.89 V10 ウルトラコンパクト 18歳以上 ガスブローバック”]