南アランドの高金利に飛びつく前に考えた


南アランドこと南アフリカ共和国の通貨「ランド」ですが、外貨獲得政策のため非常に高金利になっています。
ふと、たまに使う住信SBI銀行にログインしたら「いまなら1か月40%だよ!!!」と言うキャンペーンを見てこれはすごいとちょっとぐらっときてしまいました。
だがしかし、ここで今一度よく考えてみよう。


まず、このキャンペーンにあたって初めに言うと基本的に通貨レートが変わらなくても元本割れは必ずするということ。それはなぜなのか。
まず、年40.0%を1か月預けると実際の金利はどのくらいになるか計算をしてみよう。

40%×30日/365日=3.29%

で、このキャンペーンのみそは「円からの預入れ限定」ということ。
つまり、預け入れの時と戻しの時に手数料がかかるということなのだ。


住信SBI銀行の場合は片道14銭。つまり0.14円がかかることになる。
執筆時の南アランドのレートが「7.66円」なので

0.14円÷7.66円=1.83%

となるのである。これは片道(1.83%)なので往復(3.66%)で考えると0.37%損してしまうのである。
たとえ、通貨レートが変わらなくても減って帰ってくるとはまた恐ろしい。
もっとも、1か月で終わらせて円に戻すのではなくそれ以上の期間で定期を継続(その場合は通常金利に戻るのでこれまた注意)しておけばいいんですけどね。
どちらにせよ、こういった投資とか為替をやる場合は条件をよくよく一晩考えよう。
ぱっと見、金利が高く見えても実はたいしたことはないというのはよくある話なので。