概要
発売されるディスプレイ同期技術はAdaptive-SyncやFreeSyncばっかりだったためかついにNVIDIAが白旗を上げたようだ。
いままではAdaptive-Syncに対応したディスプレイはG-SYNCが利用できなかったが、2018年1月15日にリリースされるドライバを導入すると認定済みAdaptive-Sync対応ディスプレイでG-SYNCが利用できるようになるとのこと。
昨年2018年11月にIntelがAdaptive-Syncを採用すると言っているのも影響しているんですかね。
そもそも
そもそものディスプレイ同期技術について簡単にまとめたいと思います。
今現在下記3つの名前が登場します。
- G-SYNC(NIVIDIA)
- FreeSync(AMD)
- Adaptive-Sync(VESA業界標準)
細かいことはさておき、GPU側が60fpsを出せない場合、カクツキや画面上下でのずれが発生してしまいます。
それを防ぐために負荷が高く描画が遅れているのにもかかわらず常時画像を垂れ流していたものをGPU側での画像描画が終わったタイミングで画面の画像を書き換える仕組みがディスプレイ同期技術になります。
この仕組みを実装するにあたって、NVIDIAのG-SYNCが先行して製品化されたものの液晶側に専用モジュールの取り付けが必要でコスト上昇の要因になっていました。
以前暴露された話だと本来必要と言われていた専用ハードウェアはDRMコントローラー(デジタルコンテンツの著作権管理の技術)であり専用ハードウェアが無くても実はG-SYNCが動作するということも発覚しています。
まぁ、コントローラーの中身は制御回路と768MB分のDDR3メモリーが入っているそうでこれを使いリフレッシュレートを変換する仕組みがあるとのこと。
簡単に言うとコントローラーを追加することによりディスプレイ側で表示タイミングを制御する(G-SYNC)かGPU側で規格として制御(Adaptive-Sync)するかの違いなんですけどね。
ぶっちゃけ大人の難しい裏の話は一般人にはよくわからないということで…
いろいろ難しいことを書きましたが、誕生の経緯としては、そもそもeDP(ノートとかの組み込み向けDisplayPort)のオプション仕様としてVESAが仕組みを作り、それをNVIDIAが普通のディスプレイでも使えるようにG-SYNCとして製品化し、AMDがVESAに通常のDisplayPortに採用するように(Ver1.2a)お願いし、VESAが標準規格として採用したのがAdaptive-Syncになります。
(Adaptive-Syncの中でRADEONのテストを通ったものがFreeSyncでいいのかな。)
なので、技術的な話で言えばVESAのが元なのでG-SYNCでも利用できるっちゃ利用できるのもうなずけますよね。(全機能ではないと思うけど)
そんなこともあり
個人的な感想で言えば、G-SYNC対応のディスプレイはほとんど見かけずAdaptive-Sync対応の物ばっかりになっています。
同期技術は使ったことはありませんが素晴らしいものと思っていますし、選択の幅が広がるのもうれしい話なのではないでしょうか。
ただし、「G-SYNC Compaible Monitor」として認証されるためにはNVIDIA側にいわゆる上納金を払う必要があるのではないかと言う話もあるため、そうそうG-SYNC対応!と大手を振って宣伝できるわけではないようですけどね…
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