【投資信託】ニッセイ 日経225と日経平均の両インデックスファンドの違いを調べてみる

似たようなのが2つある


昔っからニッセイの「日経225インデックスファンド」を購入していましたが、最近ふとしたことから投資信託をいろいろ見ていたところ同じニッセイで「日経平均インデックスファンド」と言うのを見つけました。
いったい何が違うのであろうと思いちょこっと比較をしてみました。

なお、投資信託のプロではないのであくまで個人的な感想になっています。計算方法とか間違ってても怒らないでね。

ちょっと比較

比較はモーニングスターのところで比較してデータを持ってきました。

ファンド名 ニッセイ 日経225インデックスファンド ニッセイ 日経平均インデックスファンド
運用会社名 ニッセイ ニッセイ
カテゴリー 国内大型グロース 国内大型グロース
基準価額 23,418円 12,034円
純資産 144,242 百万円 7,201 百万円
ヘッジ
インデックスファンド インデックス インデックス
最低申込金額 1円 10,000円
販売手数料 0% 0%
信託報酬等(税込) 0.27% 0.15%
償還日 無期限 無期限
運用年数 15年 2年
経費率 0.28% 0.18%
売買回転率
デュレーション(債券の場合)
格付(債券の場合)
トータルリターン1年 -2.78% -2.68%
トータルリターン3年(年率) 10.96%
トータルリターン5年(年率) 8.33%
トータルリターン10年(年率) 9.27%
シャープレシオ1年 -0.14 -0.14
シャープレシオ3年 0.79
シャープレシオ5年 0.52
シャープレシオ10年 0.52
標準偏差1年 19.50 19.50
標準偏差3年 13.92
標準偏差5年 16.05
標準偏差10年 17.75

見ての通り、あんまり変わりはないようです。大きな違いと言えば、信託報酬の違いぐらいでしょうか。
その他で言えば、運用実績とそれに伴う純資産額は違いますが。

■運用歴
日経225:古い(15年)
日経平均:新しい(2年)

■信託報酬
日経225:0.27%
日経平均:0.15%

勝手な想像ですが、日経平均の登場の背景にはコストの安いeMAXIS Slimシリーズへの対抗用として新たに作られたようですね。
今の日経225のほうのコストを下げるのって難しいんですかね?詳しいことはよくわからないですが。
ちなみにですが、日経225のほうは日経平均の登場により、ここ最近の純資産の伸びは悪くなってきているようです。

それはそうですよねー。同じ内容であれば日経225のほうが信託報酬が0.1%程度割高だし、日経平均のほうはたまに信託報酬の見直しが入っていますし。
ちなみに、長期間的に見ると0.1%の違いって大きいですよ?

で、どっちがいいの?

結論から言うと信託報酬の安さから、今から買うなら日経平均のほうがいいよねと答えが出るはずです。
では今日経225を保有している場合は乗り換えたほうがいいの?というとそこはちょっと考える点が出てきます。

それは、SBI証券で買っている場合です。SBI証券の場合投資信託を保有していると「投信マイレージサービス」というサービスがあります。
投信マイレージサービスは投資信託を保有していると保有金額によりポイントでキャッシュバックしてくれるというサービスです。
ポイントの利率については投資信託により異なる点が特徴です。

比較

比較の条件ですが、購入金額が100万円の時と1000万円の時で1年間保有しており基準価額が変わらなかったという条件になります。
まず、年間の信託報酬(A)と年間の投信マイレージポイント(B)を求めます。
そしたら信託報酬(A)から投信マイレージポイント(B)を引いた金額で実質の報酬パーセントを出しました。

ニッセイ 日経225インデックスファンド 日経平均インデックスファンド
評価額 ¥1,000,000
信託報酬(A) 0.27% 0.15%
¥2,700 ¥1,500
投信マイレージ(B) 0.10% 0.05%
¥1,000 ¥500
実質 ¥1,700 ¥1,000
0.17% 0.10%
評価額 ¥10,000,000
信託報酬(A) 0.27% 0.15%
¥27,000 ¥15,000
投信マイレージ(B) 0.20% 0.05%
¥20,000 ¥5,000
実質 ¥7,000 ¥10,000
0.07% 0.10%

結論から言うと、日経225の投資信託を1000万円以上保有している場合は保有し続けたほうがお得ですねと言う結果になりました。
日経225はSBI証券の投信マイレージサービスの通常銘柄に指定されているため、1000万円未満だと0.1%で1000万円以上だと0.2%になります。
おなじニッセイの投資信託と言っても、日経平均のほうは一律0.05%となっていますのでここが大きな違いになるかと思います。

とは言え、15年の運用と実績を持つ日経225ですが、後続の低コストなインデックスファンドに人気を奪われている点は否定できません。
信託報酬の引き下げも行われていないため、特別な理由が無い限り日経平均に乗り換えてもいいんではないだろうかと思っています。
ただ、いまだにSBI証券週間売り上げ4位と根強い日経225も魅力的ですよね。
投信マイレージも含めてよくよく検討してみてください。

税金と言う落とし穴

ここまで読んで、じゃぁやっぱり売却して乗り換えようかなーと思ったそこのあなた。
もうちょっと待ってください。「税金」という存在を忘れていませんか?
投資信託の運用でもしプラスになっていたら、利益を確定するまでは税金が発生しません。
税金は発生すれば確実に発生する運用のマイナスリターンとなります。

執筆時の税金は約20%です。乗り換えた場合かつ利益が発生していた場合は確実に課税されます。
何年先まで投資信託を続けるのか?そういったポイントを踏まえて考えてみてください。

結局どうしたらいいんだYO!

ある意味な最適解で言うと、もうすでに答えは書いてあります。
よりコストが安いファンドでの投資信託を開始するだけです。
つまり日経225の買い付けはやめ日経平均で新たに買い付けを開始するだけです。

なにも必ずしも売却しなければいけないわけではないんです。また一から積み立てればいいだけなんですよ。
そう考えるとかんたんでしょ?