NVIDIA Jetson Nano B01 小型AIコンピュータで遊んでみる その1 基本セットアップ

NVIDIA JETSON NANO 開発者キット


2019年ぐらいに発売された小型AIコンピューター「NVIDIA JETSON NANO 開発者キット」をようやく買ってみたので遊んでみたいと思います。
購入はスイッチサイエンスで12,540円で購入しました。
4GBと2GBモデルがありますが、一番いいのを頼むということで4GBにしてみました。
2GBだともうちょっと安く手に入ります。

なお、4GBと2GBではメモリ以外にハードウェア仕様が異なりますので注意してください。

本体以外に用意した物

  1. マイクロSDカード
  2. ACアダプター
  3. カメラ
  4. 冷却ファン
  5. ランケーブル
  6. USBキーボード&マウス

マイクロSD


マイクロSDについては64GBのものを用意しました。
必要要件として32GB UHS-I が最低条件とされているみたいです。

  • U1(最低書き込み速度10MB/s)またはU3(30MB/s)
  • アプリケーションパフォーマンスクラス非対応(無印)/A1対応/A2対応

とりあえず、一番いいUHS-I U3 A2のものにしてみました。
SDカードの読み書きスピードが遅いと全体的な動作が遅くなるらしいのでいい奴がいいと思います。

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ACアダプター


こちらも、SDカードに引き続き大事な部分。
MicroUSB給電とDCジャックを選ぶことが出来ます。
4GBにはせっかくDCジャックがついているのでそちらを使うために5V 4Aのものにしました。
2Aでもいいみたいですが、カメラとか外部機器を接続すると4Aぐらいは必要なようです。

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カメラ


画像認識させるために適当に購入。

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ファン


ネジがセットのものを購入。なぜか2個セット。

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OS準備

OSダウンロード


NVIDIAが公開しているOSイメージファイル「Jetson Nano Developer Kit SD Card Image」をダウンロードしマイクロ SD カードに書き込む必要があります。
Jetson Download Center」からダウンロードできるのでアクセスしましょう。
ファイルの容量は約6.09GBありました。

SDカードフォーマット


必要かどうかはさておき、「SDメモリーカードフォーマッター」でSDカードにフォーマットをかけます。

書き込み


書き込みには「Etcher」を使用するのでダウンロードします。
Etcherを起動しダウンロードした OS イメージファイルを選択し書き込みます。


解凍後のイメージは13.7GBですが書き込みにもそこそこ時間がかかりました。
大体5分ぐらいですかね?なお、書き込み後にベリファイが走りそこでも5分ぐらい待ちました…


ということで、書き込みが完了しました。

ジャンパーピン

デフォルトではMicroUSB給電になっているようで、DCアダプターを刺しても動きませんでした。
有効にするには「J48」をジャンパーピンでショートさせる必要があるようです。


ためしに適当なMicroUSBを刺したらパワーランプが点灯しましたので一応、動いているかそうじゃないかはわかるようです。


J48にジャンパーピンは刺さっているのになぜDCアダプターで動かないのだろう…と思ってためしに引っこ抜いてみたら片っぽしか刺さっていませんでした。


これをちゃんとショートさせるとDCアダプターでも起動させることが出来ました。

OSセットアップ

電源等は無く、電源が接続され次第勝手に起動します。
初回ではいくつかセットアップする項目があるので画面の指示に従います。


ライセンスに同意するか否か。


言語の選択。もちろん、日本語も選択できますが、軽く下調べした感じだとトラブルが起きたり入れられないソフトウェアがあったりするらしいのでデフォルトのまま英語にしました。


キーボード。接続されている日本語キーボードに。


タイムゾーン。お住まいの地域をクリック。


OSアカウントの設定。「Log in automatically」を選択すると自動でログインしてくれます。


パーテーションサイズとりあえずデフォルトのまま。
ここの数値は使用しているSDカードによって変わると思います。


使われていないブートローダーを消すよみたいな感じ。
どのみち進むしかないので「Continue」を選択。


Nvpmodelモードを選べと言われましたがよくわからんのでデフォルトのまま「Continue」を選択。


あとは、うにょうにょやるのを黙ってみていましょう。すぐ終わります。


しばらくすると、こんな感じで立ち上がりました。
「What’s new in Ubuntu」とお知らせが立ち上がったので中身はUbuntuみたいです。

ファンを取り付ける


とりあえず、もともとはファンレスなのでファンが無くても動きますがいろいろ学習させてたりしてCPUを使うとそこそこあつあつになるようです。
OSをインストールして何もしていない状態でもほんのりとヒートシンクが暖かかくなる程度ではあります。


ファンの仕様としては5V PWM用が対応しているみたいです。
Amazonで一応対応品っぽいのを買いましたがなぜか2個セットでした。

ファン取り付け


ファン自体の取り付けはシンプルでネジとナットだけです。


ただ、このナットで止めるやり方なんですがヒートシンクのフィンの間隔が狭すぎて指で押さえて固定することが出来ません。
ナットを固定するためにはピンセットか先端化細いラジオペンチが必要になります。

ファンの動作

とりあえず付けただけではファンは回らないようです。
以下のコマンドで手動で回すことが出来ます。

255の部分を0にするとオフになります。
最大回転にするとファンが小さい分、無音ではありませんが多少なりの作動音になります。
気になるレベルではないけど。USB扇風機を回している感じとでも言いますでしょうか…

ファン取り付け前

下記コマンドでJetson Nanoの温度は分かるようです。

単位はミリ℃とでもいうのでしょうか。
CPU温度は36℃なります。

ファン取り付け後(マックス動作)

ファン取り付け後のCPU温度は23.5℃まで低下しました。
最も何もさせていないアイドル状態なのでこれがどこまで通用するかは謎になります。

1点気になったのが、「PMIC-Die」が50℃のまま変わらないところ。
温度的に安定して50℃なのでもしかしたらセンサーが無いのか取得できないのかそんな感じだと思います。

とりあえず今回はここまで


基本的な本体とOSのセットアップまで完了しました。
お次は、画像認識的な物でしょうか。
そいつに挑戦してみたいと思います。

NVIDIA Jetson Nano B01 小型AIコンピュータで遊んでみる その2